インプラントが何らかの拍子に外れてしまうことがあります。
そのような時には一体どうすれば良いのでしょうか。
外れる場所によって対処法が違うことと、元に戻せるかの可能性についても一緒に解説します。
目次
■人工歯が外れた時
◎歯科医院に持参する
もし人工歯が外れてしまったら、まずは保管し歯科医院に持参する必要があります。
特に人工歯部分は一番上のため、外れてしまうと飲み込んでしまう危険があります。
外れてしまったと思ったら、落ち着いて口の外に吐き出し、丁寧に洗い小さな袋などに入れて持参しましょう。
◎元に戻すか、作り直しの可能性
人工歯部分は、きれいに外れていれば、再び口腔内に戻せる可能性があります。
しかし何らかの破損が起こっている場合は、型の採り直しをして、作り直す必要があります。
■アバットメントが外れた
◎人工歯と一緒に歯科医院に持参する
アバットメントは、人工歯とインプラント体をつないでいる連結部分です。
普段からかみ合わせの調節などでネジを閉めたりすることもある部分です。
その連結部が外れているということは、人工歯も一緒に外れていることになります。
この場合も人工歯とアバットメントを両方歯科医院に持参してください。
アバットメントは人工歯に比べ小さいので注意してください。
◎元に戻すか、作り直しの可能性
アバットメントも、もし破損がなければ元に戻すことができます。
もし破損があれば型を採り直し、作り直しの可能性があります。
■人工歯根が外れた
人工歯、アバットメントは破損していなければ元に戻すことができ、破損していれば作り直しをすることができます。
しかしインプラント体である人工歯根が外れてしまった時は、手術をせずに元の機能をとり戻すことはできません。
◎人工歯、アバットメントと共に歯科医院に持参する
インプラント体が外れたということは、上のアバットメント、人工歯ともに外れていることになります。
インプラント体、アバットメント、人工歯全て歯科医院に持参しましょう。
◎寿命と呼ばれる状態
インプラントの寿命は平均10年ほどといわれています。
そして寿命はこのインプラント体が脱落した時と定められています。
そのためこの人工歯根が脱落してしまった時は、例外なく再埋入の手術が必要になります。
◎保証書を確認しましょう
インプラントは10年以上持つものが90%といわれています。
そのため寿命を10年と定めています。
この寿命に対して、多くの歯科医院では保証をつけています。
そのため短期間である1~5年になる前に脱落すると何らかの保証が効くケースが多いと考えられます。
何らかの破損や脱落が起こって、インプラントをもって歯科医院へ行く際は、保証書も一緒に持参しましょう。
また保証の内容は歯科医院によってさまざまです。
定期検診を受けていなければ補償がきかないケースや、後半の5年は一部の保証だけきくケースなどがあります。
歯科医院によって違うため、どのようなケースにあるのか歯科医師と一緒に確認する必要があります。
◎再埋入手術の必要な場合は
最埋入手術が必要な場合は歯科医師と相談し、処置の日程を決めるなどのカウンセリングを行いましょう。
【インプラント体が脱落していなければ処置の選択肢がある】
インプラント体が脱落してしまうと再埋入手術しか方法がありません。
その反面、上のアバットメントや人工歯が外れただけだと、再度元に戻せる可能性があります。
また、型取りをして作り直しをすることもできます。
5年の範囲であれば、何らかの補償が付くケースが多いです。
インプラントの何らかの破損、脱落が起こった時には保証書きちんと確認し、より良い再治療を受けられると良いでしょう。