ホワイトニングをすると歯がしみてしまう方がいらっしゃいます。
原因は何なのでしょうか。
また、ホワイトニングを続けたいけどどうすればいいの?という疑問にもお答えします。
目次
■それぞれのホワイトニング、しみやすいのは?
ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングとご自宅で行うホームホワイトニングがあります。
それぞれしみの出方が違うのも特徴です。
◎オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは1回の施術で効果を感じられる方も多くいらっしゃいます。
急速に脱色するため痛みが出やすいホワイトニング方法です。
◎ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは自宅で3週間ほどの時間をかけて歯を脱色する方法です。
段階的に歯を白くするため、オフィスホワイトニングに比べて痛みが出にくいのが特徴です。
■ホワイトニングでしみてしまう理由
ホワイトニングをした時に、しみる方としみない方がいらっしゃいます。
しみる理由は何でしょうか。
また、どのような 口腔内の状態だとしみやすくなるのでしょうか。
◎エナメル質の内部にまで薬剤を浸透させるからしみる
ホワイトニングは、エナメル質表面を変質させ、内部の象牙質の色が見えないようにすることで歯白く見せます。
また内部に薬剤を浸透させ、色素を分解することで歯をさらに白く見せます。
エナメル質表面の歯を保護する膜などを透過して薬剤が染み込んだり、変質を起こさせたりするため、しみに繋がりやすいのです。
エナメル質にも象牙質にも痛みを感じる機能はありませんが、象牙細管という小さな管を通して象牙質と神経は繋がっています。
そのため、「象牙質まで薬剤が達するとしみる」と考えると良いでしょう。
◎気づかないほどの小さなヒビがあるからしみる
気づかないほどの小さなヒビがある方は、そこから薬剤が浸透ししみを起こします。
これは目に見えないヒビであることも多く、なぜしみるのか目視では分からないこともあります。
◎歯肉が下がっている
歯肉が下がるとエナメル質に覆われていないこの付近の象牙質が露出し、しみを起こします。
このような方はもともと知覚過敏があるケースも多く、注意が必要です。
◎虫歯がある
虫歯があるとホワイトニングの薬剤がしみます。
虫歯治療が終わってからホワイトニングを始めると良いでしょう。
■もしホワイトニングによって歯がしみたら
もしホワイトニングで歯がしみても、できれば中断はしたくないと考える方が多いでしょう。
いくつかの対策でホワイトニングを続けることができるかもしれません。
◎歯科医院でできること
オフィスホワイトニングの方が痛みが出やすい反面、ホームホワイトニングよりもその場で痛みに対処ができるため、安心というメリットもあります。
また歯科医院では、ヒビや欠けなど見つけた場合すぐに対処できます。
濃度を調節したり、歯肉付近に触れにくい位置で塗布したりすることにより、しみを出にくくすることもできます。
知覚過敏がある場合はその処置と並行して行うこともあります。
◎ご自宅でできること
ホワイトニングでしみてしまった場合は、まず刺激のある飲食物を避けましょう。
またフッ化物入りの歯磨き粉は、歯質を保護してくれるため、使用すると痛みが軽減する可能性があります。
また、どうしてもホワイトニングを続けたい場合は、鎮痛剤を飲んで続けるという選択肢もあります。
【ホワイトニングでしみてしまっても慌てないで】
ホワイトニングでしみが出てしまっても必ずしも中断を必要とするわけではありません。また時間がたてば痛みが落ち着いてくる可能性も考えられます。
適切に対処して、きちんと効果を得られるようにしましょう。