インプラント治療を受けるかどうかは、患者さん自身の決断に委ねられますが、決断をするためには、十分な情報が必要です。そのために、インプラント治療の前に行うカウンセリングは非常に重要なものです。カウンセリングでは、歯科医師からインプラント治療の説明を受けるだけでなく、患者さんからも歯科医師に質問や要望を伝えることができます。では、具体的にカウンセリングで何を聞いておくべきでしょうか？
目次
■自分の口腔内の状態とインプラント治療の適応
インプラント治療を受けるには、一定の条件をクリアする必要があります。例えば、むし歯や歯周病の治療が完了していること、顎の骨の量や質が十分であること、全身の健康状態が良好であることなどです。カウンセリングでは、歯科医師が問診や検査を行って、自分の口腔内の状態やインプラント治療の適応を判断してくれます。もし、インプラント治療が適さないと診断された場合は、他の治療法の提案や、インプラント治療を受けられるようにするための準備を相談しましょう。
■インプラント治療の方法と費用
インプラント治療には、様々な方法があります。例えば、インプラント体の種類や材質、手術の回数や方法、上部構造の形や素材などです。カウンセリングでは、歯科医師が最適なインプラント治療の方法を提案してくれますが、その際には、治療のメリットやデメリット、成功率や寿命、合併症の可能性や予防法などを詳しく説明してもらいましょう。また、インプラント治療は自由診療となるため、費用は歯科医院によって大きく異なります。カウンセリングでは、治療にかかる費用の内訳や支払い方法、保険の適用や補助制度の有無などを確認しましょう。
■インプラント治療の期間と予定
インプラント治療は、一般的には数カ月から1年ほどの期間がかかります。カウンセリングでは、歯科医師が自分の治療の流れやスケジュールを説明してくれますが、その際には、治療の各段階で何をするのか、どのくらいの時間がかかるのか、どのような注意事項があるのかなどを聞いておきましょう。また、自分のライフスタイルや予定に合わせて、治療の日程やペースを調整できるかどうかも相談しましょう。
■インプラント治療に対する不安や希望
インプラント治療は、高度な技術を要する治療ですが、同時に患者さんの心理的な負担も大きい治療です。カウンセリングでは、インプラント治療について分かりやすく説明してくれますが、それでも不安や疑問が残る場合は、遠慮せずに質問しましょう。また、自分の希望や要望についても伝えましょう。例えば、手術の痛みや腫れの対処法、インプラントの見た目や噛み心地の希望、インプラントのメンテナンス方法などです。歯科医師とのコミュニケーションは、インプラント治療の成功にとって重要な要素です。
【不安要素を無くしてインプラント治療をはじめましょう】
インプラント治療のカウンセリングで聞いておくべきことについて、ご紹介しました。インプラント治療は一般的に長期間となり、費用や時間だけではなくもちろん身体に負担も少なからずかかります。そのためにもカウンセリングでは、歯科医師からの説明をよく聞くだけでなく、自分からも積極的に質問や要望を伝えることが大切です。インプラント治療を受けるかどうかは、カウンセリングの後に決めても遅くありません。後悔しないためにも、気になることは事前に沢山質問しましょう。
